葬儀の知識

菩提寺とは?意味や檀家寺との違い、探し方について解説

2024/7/3作成

2024/7/3更新

現在、日本では葬儀の8~9割が仏式で行われますが、日常的に地域のお寺や先祖代々の菩提寺と交流がある方は非常に少ないと思われます。 ご親族が亡くなり、葬儀の手配の際に「菩提寺はどちらですか」と聞かれ、わからずに困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 また、今すぐではないもののわが家の菩提寺はどこなのかわからず、いざという時に慌てないために調べておきたいという方もいらっしゃるかもしれません。 そこで今回は「菩提寺」や「檀家寺」「檀那寺」の意味や違い、菩提寺の探し方について解説します。

目 次

菩提寺(ぼだいじ)の意味と、檀家寺(だんかでら)檀那寺(だんなでら)との違い

菩提寺(ぼだいじ)とは、先祖代々のお墓があり葬儀や法要をお願いするお寺のことです。

 

これに対して、檀家寺(だんかでら)や檀那寺(だんなでら)は、信者としてお布施をし、さまざまな活動を支え経済的支援をする、自身が檀家(だんか)であるお寺のことで、必ずしもそのお寺に先祖代々のお墓があるわけではありません

 

最近では菩提寺も檀那寺も同じ意味で使われることがありますが、厳密な違いをわかりやすく表で紹介します。

また、先祖代々のお墓があり、かつ檀家としてお布施をしているお寺がある場合には、その寺院は菩提寺であり檀那寺でもあると言えます。

 

菩提寺が行うことは、

 

  •  墓地全体の管理(個々のお墓は管理しない)
  • 檀家の誰かが亡くなった場合には葬儀で読経を行う
  • 檀家の四十九日、一周忌法要などで読経を行う
  • 各檀家へ法要のタイミングを連絡をする
  • お盆やお彼岸に供養祭を行う(名称は異なる)

 

などです。

 

菩提寺や檀那寺を言い表す時は、「我が家は〇〇寺院の檀家です」「〇〇寺院は家の菩提寺です」などと表現し、「AとBのお寺にお世話になっているが、お墓はAのお寺にある」という場合には、Aが菩提寺、Bが檀那寺ということになります。

菩提寺がわからない時、遠方にある時はどうしたらいい?

 

葬儀の依頼はもちろん菩提寺を優先しますが、疎遠になっていて菩提寺がわからない、菩提寺はあるものの遠方で頼めないということもありますよね。

 

菩提寺がわからない場合には、まずは

 

  • 家族や親戚、実家の近所の人に聞く
  • 菩提寺があると思われる地域のお寺に連絡してみる
  • 位牌に書かれている戒名から宗派を推測する(菩提寺や檀那寺の手がかり)

 

などの方法で調べてみることをおすすめします。

 

それでもわからないときは、地元の葬儀社に相談してみるのも良い方法です。

 

菩提寺が遠方のため葬儀や法要を近場で執り行いたい場合には、トラブルにならないようまず菩提寺に相談します。近くにある同じ宗派のお寺を紹介してもらえたり、遠方でも僧侶が来てくれたり、といったこともあるためです。

 

もし、お寺を紹介してもらえず僧侶も来られない場合には、宗派を配慮してお寺を探してもらえるよう、地元のことをよく知る信頼できる葬儀社に相談してみましょう。

今すぐ菩提寺のことで相談したい方、今すぐではないが菩提寺がわからなくなった場合の情報を知っておきたい方は、お気軽に以下よりお問い合わせ下さい。親身になって相談を承ります。

 

▼24時間365日、無料で相談受付中

 

 

現代社会で菩提寺は必要?新しく見つけるには

「菩提寺はそもそも必要なのか?」と疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

 

たしかに近年は菩提寺を持つ家が少なくなっており、民間の霊園などに一代限りのお墓を建てる人も増えています。これは少子高齢化が進み、後継ぎがいないことや、宗教的な価値観の違いお墓に対する考え方が多様化していることなどが関係しているといえるでしょう。

 

こうした社会背景の中で合祀(ごうし)や散骨など、お寺の墓地に埋葬する以外の選択をする人も増えています。単身や夫婦のみの家では特に多く、やむを得ず選択する方もいるようです。

 

こういった「菩提寺や先祖代々の墓を持たない」という判断が故人の願いであれば叶えるのも良いですし、自身の亡き後はそのようにしてほしいと伝えておいても良いでしょう。

 

しかし、新しいことを試みようとするときには昔ながらの伝統や格式を重んじる人がいるのも事実です。デリケートな問題で正解はないため、よく話し合うことが大事です。

 

一方、菩提寺がわからなくなった、あるいはご縁が切れてしまったものの、やはり今後のために新しく探したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

菩提寺を持つメリットは、手厚い供養を受けられ、仏事のさまざまな相談ができることなどです。

 

新しく菩提寺を探すポイントは、希望のエリアで新規の墓地区画を販売しているお寺を探し、見学に行き、住職の人柄を直接確認することです。そのお寺の宗派を信仰し、長く付き合える信頼できる住職であることが大事です。

 

入檀を決めた後には、おもに以下の費用をおさめます。

このほかに、お寺の改築費なども負担することがあります。

 

仏事において困ったことがあれば相談ができ、心尽くしの供養が受けられますが、菩提寺を持つことで費用面の負担が増す可能性もふまえて検討しましょう。

 

お寺のことで困ったら、岐阜葬祭にご相談下さい

「菩提寺がどこか聞かれ、探したものの分からなかった」「菩提寺が遠方のため近場で葬儀をしたいがどうしたら良いのか」など、心配な方もいらっしゃるでしょう。

 

いざ葬儀となると遺族はやるべきことがたくさんありますので、少しでも負担を減らすため何ごともないうちに菩提寺を探しておくと良いかもしれません。

 

岐阜県をはじめ関東・東北エリアで地域密着の葬儀を60年以上・年間40,000件以上承っております。「岐阜葬祭」では、豊富な地元での経験と実績に基づき、故人およびご遺族のご意向に寄り添い、地元の慣習に倣って、遠方に菩提寺はあるものの近場で葬儀をしたいなどのご要望なども、ベストなかたちで実現するようお手伝いさせていただきます。

 

今すぐ菩提寺や檀家のことで相談したい方、今すぐではないが菩提寺の情報を知っておきたい方は、お気軽に以下よりお問い合わせ下さい。親身になって相談を承ります。

 

▼24時間365日、無料で相談受付中

ピックアップ

葬儀のことでお困りの時岐阜葬祭にお電話ください

葬儀のことでお困りの時は
岐阜葬祭にお電話ください。

電話でお問い合わせ

0120-485-243