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0120-554-2622023/7/24作成
2024/6/29更新
密葬とは、一般的な葬儀の形式とは異なる葬儀形態のことを呼び、最近注目を集めています。通常の葬儀では、葬儀の情報を周囲に公開して参列者による最後の別れを行いますが、密葬では葬儀を「親しい人のための密葬」「社会に向けた本葬」の二回に分けて行います。
目 次
密葬は、有名人や企業の社長のように知名度の高い人や社会的地位のある人の葬儀としてよく選ばれます。その他にも、故人の生前の交友関係が広くたくさんの参列者が訪れる大規模な葬儀になることが予想されている場合、参列者の対応に追われて慌ただしくなったり大勢の参列客が密集することを防ぐために密葬を選択することがあります。密葬で親しい人たちだけで故人との最後の時間をゆっくり過ごし、本葬では、一般の参列者たちが故人を見送ります。
密葬と家族葬は、親しい人だけで葬儀を行い、リラックスした状態で故人とお別れできるという点ではよく似ています。最近では周りに知らせることなく家族葬を行う状態を密葬と呼ぶことがあるため、混同されることが多くなっています。しかし、密葬は葬儀後に本葬を行うことが前提で、家族葬はそれ自体が本葬となります。
直葬と密葬は、どちらも小規模な葬儀という点で共通しています。しかし、密葬は葬儀後に本葬として十分にお別れの時間を設けるのに対し、直葬は火葬と収骨のみのシンプルな葬儀で故人とのお別れの時間があまり無いため、葬儀形式や費用には大きな違いがあります。
基本的には、参列者以外に内容を知らせないという点を除いて一般の葬儀と変わりません。しかし、密葬は限られた人数で行われるため、参加者の招待を慎重に検討する必要があります。近親者や親しい友人のみを招待し、その他の人々にはご遠慮いただくようにします。その後のトラブルを避けるためにも、事前に訃報を知らせる範囲を明確にしておく必要があります。
1.ご臨終
2.葬儀社との打ち合わせ
一般の葬儀と同じように葬儀のプランや手配する僧侶について相談します。葬儀の詳細が決まったら参列者に連絡します。このとき参列者以外の人に知られないよう注意しましょう。
3.通夜・告別式・火葬
一般の葬儀と同様に行います。
4.本葬
一般的に密葬から一か月~半年程度経過した後に行われます。本葬の形式にこれといった決まりはありません。通常の告別式と同じように行うこともあれば、「お別れ会」や「偲ぶ会」のように従来のしきたりにとらわれない自由な形で行う場合もあります。場所は葬儀場に限らずホテルやレストランを会場として使用し、立食パーティーのように自由な雰囲気で開催することも可能です。また、本葬の一つとして、有名人の葬儀で故人に花を手向けるためにファンの人が並んでいる様子も良く見られます。
・必ず親族の了承を得る
密葬は比較的新しい葬儀の形であるため、親族の中には、小規模の葬儀を行うことを否定的に考えている人もいるかもしれません。また、本葬ではすでに火葬を終えているため、故人の顔を直接見る機会を得られない人もいます。トラブルを起こさないためにも、密葬を行う旨を必ず事前に説明し、親族に納得してもらうことが大切です。
・葬儀の情報が漏れないように注意
密葬として葬儀を行う場合、情報が周囲に伝わってしまうと密葬中の対応に追われる場合があります。こういった事態を防ぐためにも参列者や遺族は日時や葬儀場などの情報が漏れないよう十分に注意しましょう。また、近所の人に訃報を知られたくない場合は、遺体の安置場所にも配慮し、自宅に安置するのは避けて葬儀会社の安置室を利用しましょう。
・連絡するタイミング
葬儀の内容が決まったら参列していただく方には案内状で密葬を行う旨や内容を伝えます。呼ばなかった方には密葬を終えた後、四十九日までに連絡し、故人の遺志により密葬の形で葬儀を行った旨と事後報告になってしまったことへの謝罪を伝えます。
密葬の参列者の服装マナーは、一般の葬儀とほとんど変わりません。男女ともに葬儀にふさわしい黒や地味な色合いの服装を心掛け、派手な色の服や過度に露出の多い服の着用は避けましょう。香典は密葬と本葬の2回葬儀を行うことを考えて、少し多めに包みます。また、密葬の場合は参列者以外に知られるのを防ぐために弔電や供花を断っていることがあります。遺族に余計な負担を掛けないためにも、事前に確認を取っておきましょう。
密葬の実施方法は、生前の故人の希望や遺族の考えによって異なりますが、一般的には家族や身近な人たちだけで葬儀を行い、その後本葬として一般の参列者のために告別の場を設けることが特徴です。密葬は、故人の意向や状況に合わせて選択されるものであり、参列者はプライバシーに十分配慮したうえで故人や遺族に対して思いやりをもって葬儀に参列し、故人が安らかな場所で眠りにつくことを祈ります。
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