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0120-554-2622023/8/4作成
2024/6/29更新
エンゼルケアは、遺体の洗浄や死化粧など故人の死後に行う処置の総称です。日本におけるエンゼルケアの内容や範囲に決まりはなく、故人の生前の遺志や宗教観、遺族の希望に沿った形で行います。
目 次
エンゼルケアの主な目的は、故人を生前の姿に近づけることで故人の尊厳を保ち、遺族の心をケアすることです。事故や長い闘病生活の末に亡くなってしまった方は、元気だった頃の姿から大きく変化していることも多く、遺族は死を受け止めることが難しくなってしまいます。エンゼルケアを行って遺体の身なりを整えることで、故人の安らかな旅立ちを願い、遺族が悲しみから立ち直れる手助けをします。また、腐敗が進んだ遺体から漏れ出た体液は感染症の原因になる可能性があるため、感染症を予防するために遺体をきれいにするという目的もあります。
エンゼルケアは化粧や洗浄で故人の見た目をきれいに整えることが目的なのに対し、エンバーミングは遺体に防腐処置を施すことで衛生的に長期保存するための技術であり、遺体の切開や防腐剤の注入も行います。また、エンゼルケアに資格は必要ないため主に看護師や葬儀社の人が行いますが、エンバーミングは専門の資格と技術を持ったエンバーマーが行います。
現在は、病院で亡くなる方がほとんどのため、病院の看護師が遺体の処置を行い、着替えや死化粧を葬儀会社に依頼する場合もあります。主なエンゼルケアの内容は以下の通りです。遺体を傷つけないように、どの作業も細心の注意を払って行われます。
・遺体の清拭
故人が亡くなったら、すぐに濡れたタオルやアルコールを含ませた脱脂綿で全身を清拭します。このとき、湯灌を行う場合もあります。遺体の皮膚は皮脂が分泌されず乾燥しやすいため、清拭後はローションやオイルで保湿します。
・医療器具の撤去
医師や看護師がドレーンや点滴などの医療器具を取り外し、必要であれば、外した後の傷口の手当も行います。遺体にペースメーカーが埋め込まれていた場合、手術で除去することもあります。そのまま火葬する場合は、大きな事故に繋がる恐れがあるため必ず事前に火葬場に伝える必要があります。
・綿詰め
かつては体液が漏れ出るのを防ぐために遺体の耳・鼻腔・口腔・肛門に脱脂綿を詰めていましたが、効果に疑問があるとされ、最近は行わないケースも増えてきました。病院によっては専用のゼリーを使用することもあります。
・内容物の除去
鼻や口からの吸引または腹部の圧迫で胃の内容物や排泄物を取り除きます。除去後は必要に応じて紙おむつやパッドを使用します。
・口腔内のケア
臭気を防ぐために歯ブラシや消毒液を含ませたガーゼを使用して口腔内の汚れを除去します。顎はすぐに死後硬直が始まるため、この処置は素早く行う必要があります。
・死化粧
髪を櫛で梳かし、汚れの程度によってはドライシャンプーで洗髪します。このとき、顔剃りを同時に行います。顔には、顔色や故人の好みに合わせて化粧を施します。化粧前に乳液やローションで保湿をして、化粧品は明るい色で肌になじみやすい液体状の物を使用します。また、故人が生前愛用していた化粧品を使用することも可能です。爪の色を明るくするために薄いピンクやベージュのマニキュアを塗ることもあります。
・着替え
故人を死装束や故人が生前好んで来ていた服、遺族が希望する服に着替えさせます。死装束を着せる際は、襟を左前にして帯は縦に結びます。全ての処置が終わったら、遺体の手を合掌の形に固定して顔に白い布を掛けます。
・費用が掛かる
エンゼルケアは医療保険が適用されません。費用については病院によっては死亡後の処置に実費がかかる場合や死装束に別料金がかかる場合もあるため、事前に問合せておきましょう。
・エンゼルケアは看護師に任せる
医療器具の除去や内容物の処置は医師や看護師などの医療従事者にしかできないため病院に任せます。また、力の入らない遺体を動かすのは大変な作業であるため、慣れない人が無理して動かすことで、感染症のリスクが高まったり、遺体を傷つけてしまう可能性があります。遺族は無理のない範囲で参加しましょう。
・死化粧の注意点
感染症の危険があるため、遺族が普段から使用している化粧品を使うのは避けましょう。死化粧に使用する化粧品は100円ショップで購入したものを使い捨てするか、使用後はそのまま形見として保存するのが無難です。また、化粧のやり方や使用する化粧品について宗教上の希望や遺族の希望がある場合は、どんな些細なことでも伝えておきましょう。
エンゼルケアは、故人をねぎらい、大切な人を亡くして悲しむ遺族の心をケアするための大切なサービスです。遺族の感情や希望を尊重しながら、遺体の見た目を整えて生前の姿に近い状態にすることで、最後の別れをより意義深いものにする役割を果たします。
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